本場フランスのパンが味わえると地元で評判のパン屋さん「ラ・ミラベル」　おいしいパンとパン屋さんのくちこみ・ランキング パンスタ

２００９年オープン。

埼玉県狭山市で本場フランスのパンが味わえると
地元で評判のパン屋さん「ラ・ミラベル」オーナーシェフ
岡村　薫氏からお話を聞きました。

パンスタ：　ミラベルのバゲット「トラディション」はフランスの味と評判です。実際にシェフ岡村さんはフランスでパン作りを学ばれているそうですが、その経緯などをお話ししていただけますか？

岡村氏：　 私はもともと15年間サラリーマンをしていたのですが、
パンが好きだったので一念発起し会社を辞めパン屋さんを
目指すことにしました。そして修行のためにと大手ベーカリーで
アルバイトはじめましたが、ツール・ド・フランスの観戦に
行ったときにフランスで食べたバゲットとビエノワズリーの味に
感動したのをきっかけに、2005年から4年間フランスでパンと
ケーキを学び、フランスの国家資格を取得して日本に帰国しました。

パンスタ： なるほど、フランスでパンの技法と技術論を
しっかりと学ばれているのですね。
日本とフランスではパンにどのような違いがあるのですか？

岡村氏　 日本ではふんわりと良く膨らんだパンが主流で、
パン本来の美味しさがないがしろにされているように思います。
フランスでは小麦と塩だけのシンプルなパンが主流です。
当店では、自家製酵母（ルヴァン）をたっぷり使い、
じっくりと時間をかけて発酵させた風味豊かなパンです。
これは時間がかかるのと、扱いが難しいので
日本の大手チェーンとは全く異なる作り方です。

パンスタ： パンの美味しさには、シェフの努力が
詰まっているのですね。もう少し詳しく製法や材料に
ついてもお聞かせいただけますか？

岡村氏： 私は、材料は出来る限りオーガニック、
体に良いものにこだわっています。たとえば、
マーガリンなどは一切使用していません、
100％発酵バターを使用しています。
これは美味しいというだけでなく、体に良いからです。
材料にこだわるとコストはかかりますが、
無添加で美味しく体に良いものを選ぶようにしています。

看板商品のバゲットトラディションはフランス小麦
「トラディション」をつかいフランスの厳格な
製法を守ったものです。

また、酵母は自家製酵母の2種類をパンによって
使い分けています。ライ麦のルヴァンと麹酵母です。
そして一次発酵を４℃低温発酵で一晩かけることで、
酵母の旨みと小麦本来の旨みとを大切にしています。

パンスタ： 岡村さんのパンへのこだわりと確固たる
技術の高さがミラベルの人気の秘密なのでしょうね。

岡村氏： 本物であること、それがミラベルの製品
つくりのポリシーです。
食べた人を笑顔にし、心まで幸せな気持ちで満たしてくれる
パンを目指して日々商品つくりをしています。

また当店はパティスリーでもあります、
ぜひ私の自信作のマカロンやジェラートなどもお試しください。

パンスタ： お忙しいところありがとうございました。
また是非フランスでのお話や、パンへのこだわり等々
いろいろなお話をお聞かせください。

ラ・ミラベルは宅配サービスもしてくれます。
パンスタにも送っていただきました。このような感じで
届きました。ありがとうございました。

丁寧に作られたパンは時間がたっても香りも良く
美味しかったです。特にハード系のパンは
小麦の味がしっかりとあり、酵母の心地よい酸味が
旨みとなって本当に美味しかったです

どれも美味しかったのですが、パンスタ編集部では、
カンパーニュ、食パン、シトロンが特に人気でした。

【　シェフ　岡村薫氏のプロフィール　】

東京・目黒区で生まれる。
早稲田大学商学部を卒業し、大手証券会社などで
１５年間のサラリーマンを経て、パンとケーキを
学ぶためにフランス留学。フランス国立製菓製パン学校
（INBP）卒業。
フランス国家資格複数取得（ブーランジェ、パティシエ他）。
２００９年埼玉・狭山に「
ブーランジュリ・パティスリ　ラ・ミラベル」をオープンする。