パンとパン屋さんのガイド

ハード系から総菜パン、菓子パン他ラスクや焼き菓子に至るまで

約60種類程のラインナップ、小さい店構えながらも品揃えは充分。

まもなく、ロブは１周年を迎えます。　　　　 　　 取材日　2013.4月

明治通りから一歩入った渋谷川沿いの路地にひっそりと
佇むパン屋さん。

白を基調としたシンプルな店内には、可愛らしい
ポーションのパンたちがお行儀よく並んでいます。

シェフにパン職人になったきっかけや
お店を始めるまでについてお話を伺いました。

シェフ：何かを作るのが好きで、元々はイラストレーターに
　　　　なろうとデザイン系の会社に勤務していました。

　　　　その頃、趣味のチーズ・ワイン・パンに目覚めて、
　　　　退職しパン職人の道へと進みました。

　　　　そしてネモベーカリー（武蔵小山）、
　　　　自由が丘ベイクショップなどいくつかの店で
　　　　修行をし、縁あってル・リオンのオーナーさんと
　　　　出会い、パン職人としての腕を認められ
　　　　「ブーランジェリー・ロブ」を開店するに至りました。
　　　　自分で店を切り盛りすることはリスクも多く
　　　　大変ですが、好きな仕事ですのでストレスはたまりませんね。

シェフ：最初の頃は作業が追いつかなくって・・・。（笑）
　　　　近頃ようやく安定し、自信を持って商品をお出ししています。

　　　　朝早くからお店を開けていますので、
　　　　出勤途中のお客様が朝食用に、近隣のサラリーマンや
　　　　OLさんたちがランチ用にと買っていかれたりしていますね。

　　　これからは食パンの種類をもう少し増やしていきたいです。

　　　「ネモ」にいたときは10種類以上ありました、
　　　ウチにはまだ５〜６種類で少ないです。

　　　あとハード系のパンをもっとお食事に取り入れていただけるよう
　　　努めていきたいです。

　　　案外お年を召した方のほうがハード系を買っていかれます。

　　　若い方にもどんどんアピールしていきたいですね。

　　　

　　この夏に向けての新商品も考案中です。“冷やして”
　　美味しいイタリア風のスイーツをイメージしているのですが
　　まだまだどうかな〜？というところです。

　　お客様のニーズをつかみながら形にしていこうかなって
　　思っています。

【クロワッサン】

国産小麦を使用した生地に国内産発酵バターを50%使用。
折り込みは３ツ折を３回。
オープン当初よりもサクッと軽い食感。　　　　　

【バゲット】
昭和産業 北海道産100％強力粉「オホーツク」に
「春よ来い全粒粉」を20％配合。
グレーがかった内相はほのかな酸味があり、
クラストパリッとクラムはもっちりとした食感。

2013.7月中に・・・
☆バゲットが変わります！
「春よ恋全粒粉」から「キタノカオリ」へ。
シェフ花房さんよりお知らせがありました。

シェフの花房さんが、おすすめ商品の中から
《チャバタ》のとっておきの食べ方を
教えてくださいました！

☆水平に切れ目を入れてオリーブオイルを塗ります。

☆中に挟むものはサーモンマリネや〆サバもgoo~です。

☆グリルしたナスやパプリカ等お野菜をあわせて。

☆パンの上に白身魚のフライ、チェダーチーズを
のせてチーズが解ける程度に軽く焼きます。
もう一方のパンを上にかぶせて

ガブリ！と。
爽やかでこれからの季節にもぴったりですね。

Le Lion について
日本のフレンチカフェの草分け的存在である
須田任氏が2006年に恵比寿に開いたブラッスリーです。
店名はフランス語の　ライオン×リヨン（フランスの美食の街）を
掛けあわせているそうです。

東京都渋谷区恵比寿1-21-16
TEL 03-3445-8131
営業時間 11:30 ~ 24:00 (L.O 23:15)
日曜日 12:00 ~ 18:00 ( L.O 17:15 )
定休日　無休　　※ テラス席ペットOK

《編集後記》
恵比寿というと、カフェやレストランが立ち並ぶ
オシャレで華やかなイメージ。

しかし意外にもパン屋さんは少ない。
昨年の8月には、町中のパン屋さんとして地元民に
愛されていた『三芳堂（ベルナ＝ル）』が閉店。
寂しい限りでありました。
花房さんのおっしゃっていた「食パンの種類をもっと増やしたい」。
その言葉のうらにはパンを日常無くてはならないものにしたい
という思いが伝わって参りました。
パン職人として出来る事をそうやって形に表している花房シェフ。
パンの美味しさをお伝えする。形は違えど同じ世界に身を置く我々も
その思いを共有し、パンの伝道師としての役割を持って活動する、そんな
ことを気づかせてくれたブーランジェリーでした。
チェーン店でないこのような個人経営のパン屋さんが
出来たことは、地元民にとっても嬉しいお店に
違いありません。

しかも、どのパンも美味しい！
夜が明けたばかりのブーランジェリー ロブ、
これからも進化は続く・・・。
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　レポーター　尾見　典子

【パンスタライター尾見　典子】
・パンコーディネーターエキスパート
・フードコーディネーター
色々なパン屋さんや消費者の方たちとのコミュニケーションを
楽しみながら「パンのある豊かな食卓提案」を続けていきます。

ブログ更新中　http://s.ameblo.jp/mock5130/