桜が開花、城北中央公園に行ってきました
東京都23区北部を流れる石神井川は、おおよそ26キロの一級河川です。河川中流から下流にあたる練馬区、板橋区にかけては1000本を超える桜が整備されており、これからの季節が一番のおすすめです。
有楽町線に東上線、都営三田線がはしるこのエリアは特に際立った「繁華街」が無いので、普段あまり訪れる機会が無いかもしれません。しかし最近は、天然酵母のこだわりをもつパン屋さんも増えています。一軒一軒はこじんまりしていますが、雰囲気のいいオーナーさんばかりです。
皆様にもぜひご紹介したくて今回、簡単なレポにまとめてみました。
取材日 2014年3月 レポーター 尾見 典子
東京メトロ有楽町線氷川台駅「1」番出口をでると目の前にパン屋さん「アンテンドゥ 氷川台店」があります。こちらが目印です。
左折して1〜2分あるくと城北中央公園通りにでます。通りに出たら右折し、あとはまっすぐすすみます。氷川台駅から徒歩約12分(距離750mくらい)東上線上板橋駅からだと徒歩で15分くらいでしょう。途中、カフェがあったりかわいらしい雑貨屋さんがあったり、と楽しませてくれるのでウオーキングにはちょうど良い距離です。
天然酵母パンの店 BORDER(ボーダー)
店名は愛犬の犬種から。自分がパン店を開く時は絶対これにしよう!って決めていました、とおっしゃるオーナーの増永さん。
店内随所にボーダー犬のモチーフが飾られ、かなりの『BORDER LOVE♡』愛犬家。そして、わんちゃん連れも多い城北中央公園の目の前という最高のロケーションをみつけて2012年6月お店をオープンしたそうです。
「毎朝3時におき、自分のつくりたいとおもうパンを焼いています。」とゆっくり語る増永さん。ホシノ天然酵母を使用し、北米産と熊本産の粉の配合を調節しながらシンプルなお食事パンを中心に約20種類の商品を販売しています。
奥にはバリスタの機械が設置されており、テイクアウトで美味しいコーヒーを買い求める事も出来ます。増永さんの笑顔とパンの焼けるしあわせな香りにつつまれたアットホームな雰囲気に魅せられ立ち寄るファンも多いはず!
「ホシノ天然酵母は、米由来の酵母ですので、日本人の口に合った味わいのパンになると思うんですよ。」ホシノの魅力をにこやかに語ってくださいました。天然酵母だけでパンを作り、卵や牛乳もできるだけ使わずにいるそうです。
種おこしから始まり、手間ひま掛けてつくる増永さんの思いがつまったパンは優しく、とてもあじわい深いものが伝わってきます。
酵母、それから増永さんイチオシ!ベーコンエピ…ジャムも手作り
おすすめは「セサミカンパーニュ」で白ごまと黒ごまがびっしり詰まっています。
練乳を使ったフレンチトーストはお子様に人気だそうです。ダイスカットに楊枝を付けた「メープルフレンチ」もあります。こちらは食べ歩きできるカップ入り。
朝食に利用して欲しいという思いから現在、営業は朝の6時より。
都立城北中央公園は練馬区〜板橋区にまたがる緑の多い公園です。運動場やテニス場といったスポーツ施設が充実しており住民の憩いの場にもなっています。
「BORDER」はどの駅からも離れていますが、この界隈は桜が咲いて新緑の美しいこれからの季節が一番にぎわい見せる時期です。皆様もお時間をつくって是非おとずれてみてくださいね。
ボーダー
所在地 / 東京都 練馬区 氷川台2-11-35
定休日 / 月曜
営業時間 / 朝6時から
14時〜15時は休憩時間です。
ゆめしょうてん
お店は東武東上線ときわ台駅からほど近く、線路沿いにあります。
元は床屋さんだったそう。そう言われてみれば外壁にそれとなく面影を感じます。
店名の「ゆめしょうてん」が、なぜひらがななのか?それは、店主のお子さんがまだ小さい頃、覚えたての字をこのように書いたのをたまたま思い出し付けたそうです。「ん」の字。そうそう、子供ってこんなふうに書いたりする事ありましたっけ。最後のハネをとめるタイミングがむずかしいんでしょうね。
ロゴの上部は芽が出ている様子を描いたそうで夢いっぱい。店内もほんわかと温かな雰囲気です。気軽に入ってきてもらいたいとドアはいつも開けているそうです。
岩井さんは、半蔵門「ミュゼ」の元シェフ杉山洋春氏が大田区鵜の木にオープンさせた伝説の店 「ブーランジェリーニコラ」でパン作りを学び独立したそうです。
人気No.1はくるみとクランベリー。(大 300円 小 160円)
大きなクルミに甘酸っぱいクランベリーとの相性はまちがいなし、ワインのお供にもぴったりです。天然酵母を使用し、つくるパンによってぶどうやりんごなど季節の自家製酵母を何種類か使い分け、こだわりをもった商品作りをしています。
「ん」の字に注目! 極力日本語で商品名をつけます。
こちらのお店ではベーグルのことを「ゆでぱん」と表記しています。なるほど。岩井さんがおっしゃるには、まるぱんもゆでぱんに近いもちもちっとした食感で、その隣には「まるぱんぶるーべりー」もありました。
この商品はバリエーション豊かで、日によってはプレーンのほかイチジク、ココナッツなどがあります。写真のまるぱんを切ってみるとなんと茶色い!この色は黒糖だそうです。
「くりーむぱん」は自家製のカスタードクリームをふわふわのぱんに包んで焼き上げています。購入してすぐにパクつきたくなる出で立ちです。
「れんにゅう」はソフトタイプ(菓子パン生地 140円)とハードタイプ(フランスパン生地 160円)があります。
写真はハードタイプ。帰り際、岩井さんがプレゼントしてくださいました。子供の頃、駄菓子屋さんでおまけをもらった懐かしい場面を思い起こしました。
アールグレイ と ココアぱん
【ココアぱん】甘くないココア生地に洋酒浸けのレーズンが入って大人向け。アーモンドが丸ごと練り込まれ存在感を放ちます。
【アールグレイ】プレーンな歯ごたえある生地に紅茶の茶葉を練り込み焼き上げています。ストレートに紅茶の香りを楽しめます。
岩井さんのお店のパンのいくつかは、「シサクヒン」と看板に掲げ販売しています。常に試行錯誤を繰り返し、より良いパンつくりを目指す岩井さんの姿勢が伺えます。
ざっこくメープルくるみ
店内に「ざっこく」という国産小麦で仕込んだもちもち生地の商品があり、そちらのバリエーションです。丸ごとくるみをごろごろ包んで焼き上げ、甘いメープルシロップがうっすらとかけられています。トッピングにはびっしりとひまわりの種。贅沢ぱんです。雑穀生地は万能ですね。
2014年5月17日(土)に開催予定のイベント「ときわ台 つ・つ・つガーデン」に参加しパンの販売を行う予定だそうです。このイベントでは、市場のほかワークショップも開催し、ものつくりを通して人とのつながりを感じる地域の交流の催しごとです。当日は、イベント限定品もあり、おおいに期待出来ますので、時間のある方は覗いてみてください。
イベント詳細は
https://www.facebook.com/t3garden
ゆめしょうてん
所在地 / 東京都 板橋区 常盤台1-46-2 河原ビル102
定休日 / 日曜日 月曜日
(火)(木)(土)は営業日
(水)(金)は、前日の残りがある場合営業しています。
営業時間 / 11:00〜18:00
見づらいですが、モデル経路を載せておきます。
青いポチ印いちばん左がスタート地点の有楽町線氷川台駅です。途中「ボーダー」「ゆめしょうてん」と続き、ウォーキングも終盤です。
地図上の経路からは逸れますが、ゆめしょうてんを後にして、もし余裕があれば環七を渡りすぐの所に位置する石神井川の桜並木を少しだけ散策しましょう。(桜の美しさに見とれてあまり進みすぎると次の目的地ヒグベーグルさんから離れてしまいますのでご注意を。)
川沿いを都営三田線方向へ進む途中、再び環七方向へ戻り渡ってしばらく進むと通称「S&B通り」にでます。「ヒグベーグル アンド カフェ」さんは、この通り沿いにあるとっても素敵なカフェです。
HIGU BAGEL&CAFE(ヒグベーグル アンド カフェ)
2012年3月に開店したカフェ併設のベーグル専門店です。
「ヒグ」という不思議な響きのネーミングは、オーナー樋口詠美さんの名前から決めたそうです。樋口さんは、大手ベーグルチェーン店に8年間在籍し、そこで商品開発担当としてメニュー開発やベーグルレシピ本などの出版、仕入れのノウハウを学びました。
退職後ネットショップを始め、現在は自宅の1階に念願のカフェを併設した店舗を構え、某パン店で修行を積まれていた妹の良枝さんと一緒に美味しくHAPPYな気分にさせてくれるベーグルを提供しています。
お忙しい中、少しだけお話を聞かせていただきました。急にお声掛けをしたにもかかわらず作業の手を止め、とても親切に答えてくださいました。
やはりベーグルは女性に人気なのでしょう。お客様の8割は女性だそうです。ヘルシーなベーグル専門店はこの辺りには少ないですし、焼きたてのベーグルをカフェでくつろぎながらゆっくりいただけるのでとっても有難いお店です。
この日私は「チキン&ごぼうサラダ」をお願いしました。
飲み物は「ジンジャーブレッドラテ」です。なみなみとつがれたラテはかなり魅力的。おいしくいただきました。
ベーグルサンドは注文をうけてからひとつひとつ作ってくれます。ベーグルは、こちらから特に指定をしなければスタッフの方がチョイスしてくださいます。レジでのメニュー写真はパンプキンベーグルでしたが、この日はローストオニオンベーグルに挟んでくださいました。
トーストしたてのベーグルは「パリッともちっと」してとってもおいしい!
歯切れが良くたっぷりの具材を挟んでも食べやすく、同時に湯だねのもちもちも楽しめます。
居心地の良いお店でついつい長居してしまいます。
人気商品
写真(左)奥:ベーコンチーズほうれん草ベーグル 手前:カルボナーラベーグル
☆一番人気は黒糖&くるみベーグル。(写真:右上)
全粒粉生地に黒糖風味のチョコレートとくるみをいれたスイートベーグルです。
☆ランチタイムに人気なのは「カルボナーラベーグル」(写真:左の手前)
カルボナーラソースとベーコン、半熟卵、パルメザンチーズと黒胡椒をトッピングしたお惣菜系ベーグルです。半熟卵とブラックペッパーのスパイシー感が食欲をそそります。
☆写真にはありませんが、最近ではグラノーラ(ドライフルーツやナッツ類を
蜂蜜等のシロップ、植物油を混ぜてオーブンで焼いたもの)をイメージしてつくった「フルーツグラノーラ」が人気急上昇中!
☆チーズベーグル。(写真:右下)
桜の季節商品のご紹介
ほんのり桜の香りのついたメロン生地をベーグルにかぶせてあります。
花びらマークが何とも愛らしい季節を感じる商品です。
サクラエキスを配合したベーグル生地に道明寺入りさくらあんを巻き込んだ春のベーグルです。
米粉をブレンドしたよもぎ生地にお砂糖控えめで炊いた粒あんをいれたベーグルです。トッピングのきな粉の香ばしさが、よもぎの味を引き立てています。
(こちらの商品はまもなく終了する予定だそうです。要確認。)
オーナーの樋口詠美さん(左)とメインスタッフ、妹の良枝さん
可愛くておいしさがぎゅぎゅっと詰まったヒグのベーグルを、ぜひ一度お試しください。
春の限定商品は、ご紹介した以外にも桜色のチョコレートのかかった「桜スコーン」や春のサンドイッチも提供しています。
いまいみつみさんという樋口さんの知り合いのイラスト作家が描くベーグルのイラストポストカードや小物も販売しています。そちらも必見!
ヒグベーグル アンド カフェ
所在地 / 東京都 板橋区 東京都板橋区宮本町36-3
定休日 / 火曜日 第3月曜日
営業時間 / 月〜金 9:00〜19:00(L.O.18:30)
土日祝 9:00〜18:00(L.O.17:30)