ナチュラルパン工房Warung roti（ワルン・ロティ）洗足　　おいしいパンとパン屋さんのくちこみ・ランキング パンスタ

皇太子妃雅子様のご実家から程近い閑静な住宅街、
ここにワルンロティはあります。イメージカラーの赤いアーチをくぐると
そこはまるで夢いっぱいの雑貨屋さん。
約７畳分程の店内に所狭しと並べられたパンたち。
ひとつひとつ丁寧に包装されたブリオッシュやあんこ巻きは
キュートなカラーのビニタイでキュッと結ばれ、
大和田さん手作りのPOPなプライスカードの脇で静かにお客様を出迎えます。
思わず直接手に取って眺めたくなる、そんな表情豊かなパンが並ぶ
ブーランジェリーです。
オーナーの大和田さんは、仕込み〜焼成〜品出し〜接客すべてを
ご自身でこなしています。　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　取材日　2013年　5月

一人入るのがやっとの店内。
外で順番を待つ列が連なる事もしばしばです。
それでも大和田さんはひとりひとりのお客様に対し実に丁寧にお声掛けをし、
会話を楽しみながら大切なパンたちを送り出しています。
外のお客様もまた、その様子を心地よく感じながら出窓にのぞく
焼きたてパンを眺め、今日はどれにしようかと
思案する時間を楽しんでいます。

こゆき食パン　　シンプル
１斤　￥450　1/2斤　￥225

こゆき100％。砂糖、卵、油脂不使用の山型食パン。ずっしりと重い。粉・水・塩・自家製酵母だけで焼き上げているので
小麦の味、でんぷんの甘味がそのまま感じられます。
もっちりとした食感が特徴。

純白で甘く、粉の味を
そのまま感じられます。
他では味わえません。

こゆきビスケット 　粉を味わう

☆ 日替わりで焼いています　
☆　　砂糖　卵不使用　各￥100
　（金）チーズのブレンド　　チョコハーブ（キャラウェイ）
　（土）ブルーチーズ（スティルトン）　
　　　　レーズン＆クランベリー　チョコカシュナッツ
　（日）チーズのブレンド　黒砂糖　チョコマカダミアナッツ

洗足あんこ巻き　しっかり甘い
☆餡は全部で６種　　つぶ　こし　抹茶　（内藤製餡所）
　　各￥250　　　　　　ずんだ　胡麻　くるみ　（岩手より直送）

こゆき100％。蜂蜜・塩（メキシコ産）・卵・四葉バター・レーズン酵母で仕込んだブリオッシュ生地。中には大田区池上に３代続いている
『内藤製餡所』自慢のあんこがたっぷり。甘いもの好きにはたまらない逸品。
「歯の弱い私でも食べられるパンはあるかしら？」という近所のご婦人の一言がきっかけで生まれました。
高齢の方やお子様のおやつとしても喜ばれています。他に蕎麦の実と沖縄黒砂糖を使用した《黒砂糖のうず巻きロール》も同時考案。やはり定番人気商品です。

オリジナル商品　おもちぱん　　　６ヶ入り　　￥４００
もう20年近く焼いているというロングラン商品。
真っ白くて四角くてプクッと膨らんだ、お餅そっくりの形状をしたパン。
シンプルで可愛らしい。そのままでもいいし、わさび醤油をつけていただくのも
おすすめです。

Warung(小さな店)roti(パン)はインドネシア語で「パン屋」という意味です。
かつてお父様の赴任先で聞いた「ティーッ！　ティッ！」という
パン売りのおじさんの呼び声からとった店名だそうです。
「ティー」と聞こえたのは本当は「ロティ」と言っていた事が
後でわかったそうです。
こちらのお店は岩手県のパン用小麦粉「こゆき」を100％使用しています。
それは小麦育種家であられたお父様が研究・開発した小麦です。
父の作った小麦でパンを焼く。
ところが現在「こゆき」は市場での流通が無く、大和田さんは
契約栽培をお願いしている農家から直接買い付けをしています。
この小麦でパンを焼いているお店は全国でも「ワルンロティ」と
姉妹店「きいろいぱんや」（岩手県平泉）だけです。
大和田さんはコユキコムギがどこかで作られている限りは
ワルンロティを続けていこう、と心に決め、
ビアンコカララの美しい大理石の作業台で
「こゆき」を丸め、提供しています。

2013年5月　訪問したのは奇しくも開店して10周年という節目の月。
特にイベントは考えていないという。
「そういうことは苦手で。。。笑」
「いらしたお客様には口頭でお伝えしてるんですけれどね」
お父様が育てた小麦『こゆき』を使った素朴でゴツゴツとしたパンを
多くの人に味わっていただきたいと始めたパン店。
土地柄、年配で歯の弱いお客様も多く、
それでもここのパンが食べたいとお店を訪れてくださる人たちがいる。
そんな要望にひとつひとつ応えていくうち、
ラインナップも増え現在は何種類あるのか数える事も無くなったという。
儲からなくてもいい。
自分のイメージを押し付けることなくお客様と良い関係を保ちながら
国産小麦『こゆき』の美味しさを伝えてゆく、これを継続してゆく。
そう言い切る店主の強い信念と
それを形にしたずっしりと味わい深いパン。
そこがこの店の人気の秘密なのかもしれない。　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　レポーター　尾見　典子

もう、お宅のパンでないと〜
そういった近所のファンに応えて、のどごしの良い
ブリオッシュ食パンを置いています。
こゆきの力強さを残しながらも
甘みをひかえ、たっぷりの卵を使い
ふわりとした繊細な舌触りの食パンです。

2013.8月　　9（金）〜11（日）
　　　　　　30（金）〜9/1（日） お休みです。

　　　　（8/26〜　恒例ポルトガルに充電旅行？ツアーに出掛けています。）

お気をつけて！
　　　　　　

【パンスタライター尾見　典子】
・パンコーディネーターエキスパート
・フードコーディネーター
色々なパン屋さんや消費者の方たちとのコミュニケーションを
楽しみながら「パンのある豊かな食卓提案」を続けていきます。

ブログ更新中　http://s.ameblo.jp/mock5130/