ガード下と言っては失礼でしょうか!?
食パン専門店セントルは高速道路の高架下に位置します。
周囲には全国の複数のアンテナショップが建ち並び
ふるさとを実感できるエリアでもあります。
酷暑にゲリラ豪雨、と熱帯地方を思わせるような
不安定な天気の続く8月上旬のとある1日、パン友Sを
付き合わせ、兼ねてから気になっていた
セントルザベーカリーを訪問、しばし時を忘れて
美味しいサンドイッチを堪能してまいりました。
取材日 2013.8月 レポーター 尾見 典子
「ほんとうにおいしい食パン」の専門店
2013年6月オープン。
レトロドールバゲットで有名な『VIRON』西川氏の打ち出す
食パンの専門店です。
訪問したのは平日午前11時頃。
ちょうどサンドイッチタイムにはいるナイスなタイミング。
店内のお客さんも数人のみ。
わっくわくっ! o(^^)o
北欧モダンの心地よいインテリアにつつまれて・・・
ショップに併設されたカフェはシンプルな食パンにふさわしい
白を基調とした落ち着いた雰囲気。
きびきびと作業をする厨房スタッフの様子を眺めたいなら手前の
広々としたオープンスペースへ。
ゆっくりと寛ぎたければ仕切りの向こう、書棚に囲まれ
ゆったりしたソファが配置された奥のエリアで。
初めて来店の場合、ここはかなり迷うところです。
私たちは、女性スタッフに奥の席を案内されました。
とっても素敵な空間です!
『食パン食べ比べセット』『トーストメニュー』『サンドイッチメニュー』
愉しみ方のバリエーションが豊富です。
お飲物のジュースは、注文を受けてから搾るフレッシュなもの。
美瑛放牧酪農場(自社牧場)でつくられた牛乳も
大きめのコップで提供されています。
【今回の注文】
・たまごサンドイッチ
・フルーツサンドイッチ
・美瑛牛乳
・マチェドニア(フルーツポンチのようなデザート)
以下、サンドイッチのお話を中心に紹介します。
セントルスタイルのたまごサンドとは・・・?
《内麦角食パン使用》
付け合わせのギザギザポテトもたまごサラダも
塩気は控えめ。パンの味を感じて欲しいという
ことなのでしょうか。。。?
隠し味にサワークリーム、風味付けに刻んだハーブ・ディルを
合わせるところがセントル風〜
北欧インテリアのイメージにもマッチしています。
マヨであえたゆで卵は2種類の切り方に注目。
大きく切ったたまごで食感を、細かく刻んだ
たまごで口溶けを楽しんでいただけるように、と
お店が工夫したものだそうです。
メニュー作りにあたってのそんなエピソードを聞いたうえで
いただくと、ひとくちひとくちがとてもいとおしくなります。
大切にいただきました。
彩りも鮮やか!フルーツサンドイッチ
《内麦角食パン使用》
マンゴー キウイ バナナ アメリカンチェリーにメロン。
彩りが良くまるでケーキのよう。
場所によって具材が違うのでいろいろな味を楽しめます。
よく見ると、パンの内側、具を挟む面にはカスタードクリームが
塗られています。
う〜ん!凝ったつくりです。今夏のようなとんでもなく暑い日の
ティタイムには「冷やして」いただいても美味しそうです。
すこしだけ話をお伺いしました
今回、お店のメニューを開発するにあたりかなりの試作を重ね決定に至っています。
〈パンの種類の選別〉
なによりも食感です。スライスを1ミリ単位で変えながら試食しました。
口に入った時の“もったり”感がかなり違います。
甘やかで柔らかく、もっちりしているパンが、かむと食材とよく合うので
たまごやフルーツサンドイッチには内麦角食を使っています。
結果、パンの厚さですが、たまごサンドは1.7ミリ、フルーツサンドは1.6ミリです。
パンが柔らかいので端のみみはつまんで切っています。
ご要望がございましたら外さずに提供いたしますが、食感がかなり固くなるので
外して提供しています。
ご要望いただければ横に添えてお召し上がりいただけます。
スライサーですが、特別なものは使っていません。
刃をこまめに研ぐ事が必要ですね。
〈具材の工夫〉
たまごサンドは、たまごの切り方の工夫の他に挟む野菜のセレクトに苦労しました。
結果、キュウリです。レタスも試しました。だめでした。
どうしてもみずっぽくなってしまうんです。
キュウリのもつほのかな酸味がパンと具材をしっくりと結びつけるんです。
野菜がないと、食感は重たくなるんです。
刻んで混ぜ込んでいるディルも同じ役割です。
ほかにも例えばツナサンドには紫蘇をいれています。
ハーブもパンと具材を融合させる重要な素材です。
フルーツサンドは彩りと女性が食べる事が多いと思い
一口で口に入れられるサイズにするため挟みすぎない事が重要です。
クリームパティシエールを使っていますので
ケーキを作るのと同じようにリッチな味わいに仕上げています。
カスタードクリーム(パティシエール)のみでなく
マスカルポーネを練り込んでいます。
う〜ん、なるほど。そうですか。
そうすると、フルーツサンドのクリームに練り込まれている
マスカルポーネのほのかな酸味ももしかしたらパンと具材を
結びつけているということになるのでしょうか?
興味深いですね。
自店の食パンを最高の状態で提供するために
細部にわたり研究や試作を重ね開発されたのですね。
高田店長さんは、接客からお会計、その合間を見て生地チェック。
すべてをさらりとこなされていらっしゃいました。
質問にはメールでも丁寧に答えてくださいました。
とっても美味しかったです。ごちそうさまでした。
そして素敵な笑顔でのお答えを有難うございました。
・食パンの販売 10:00-18:00(~19:00)頃まで
・サンドイッチやバリエーショントーストはお持ち帰り可
電話予約もお受けします。(受け取り 17:00頃まで 要確認)
・販売している食パン各種の消費期限は『なるべく本日中』
冷凍で一週間です。その期間で消費していただくよう
お願いしているそうです。