トースターを分類分けすると、オーブン型とポップアップ型の2つに大別されます。
ポップアップ型が古い、オーブン型が新しい、ということではなく、形状や構造の違いからそれぞれに特有のメリットとデメリットがあります。
本記事では、ポップアップ型のメリット・デメリットについて取り上げますので、みなさんのお家や生活スタイルには、どちらのタイプが適しているか確認してみてください。
ポップアップ型とオーブン型のトースターの違い
ポップアップトースターのメリット・デメリットを見ていく前に、まず、ポップアップ型とオーブン型の違いについて触れてみましょう。
ポップアップ型もオーブン型もパンをトーストするための電気式の調理器具です。
ポップアップ型トースター
ポップアップ型トースターは、基本的にスライスしたパン専用のトースターでし。
パンは縦に入れ、タイマーを設定し、焼き上がると自動的にパンが飛び出したてくる(ポップアップ)タイプが殆どです。
オーブン型トースター
一方、オーブン型トースターは、庫内が広く取られているのが特徴で、スライスしたパンだけでなく、ロールパンやカレーパンなどで使うこともでき、食パンは上にチーズなどのトッピングを載せてトーストすることもできます。
パンだけでなく、ピザを焼いたり、グリル用のパンを使って調理に活用することができるタイプも増えています。
ポップアップ型のトースターのメリット・長所
① 美味しいトーストができる
トーストを美味しく仕上げるコツは、トーストする時間を短くして、パンの中の水分が失われるのを極力防ぐことに尽きます。
この点、ポップアップトースターは、熱源とパンとの距離が極めて近いため、短時間でトーストできます。
これにより、外はカリッ、中はふっくらした仕上がりとなり、冷めても食べやすさが維持されます。
② サイズがコンパクト!持ち運びも楽
パンを縦に入れるため、上から見た投影面積がオーブン型よりコンパクトなものが殆どです。
持ち運びもしやすく収納スペースも取らないため、キッチンで幅を利かせて鎮座するオーブン型と違って、普段は棚にしまっておく、ダイニングテーブルの上に置きっぱなしにする等、生活シーンに合わせた自由な使い方ができます。
③ デザイン性が高い
オーブントースターは、どうしても直方体型になってしまいますので、似通った形状のものが多くなります。
一方、ポップアップトースターは、コンパクトな分、デザインを取り入れる余裕があり、形状のバラエティーが豊富です。
クラッシック・レトロといったイメージもあり、おしゃれ家電としても人気があります。存在するだけでダイニングやキッチンを素敵にしてくれます。
ポップアップ型のトースターのデメリット・短所
メリットとデメリットは裏表の関係にありますので、ポップアップトースターにも苦手分野があります。
① トーストだけに限定される
スライスしたパンのトースト専用のため、基本的にスライスされてないパンや、ピザトーストのようにトッピングしたものには使えません。
ロールパンのトースト、カレーパンの温めなおし、クロワッサンのリベイクといったこともできません。
ポップアップトースターは、美味しいトーストを食べたい人、または、トーストさえ出来れば良いという人向けとなります。
② パンの厚さや形状が限定される
ポップアップトースターは、彼のトーマス・エジソンによる発明品です。海外ではパンが日本より薄めにスライスされる傾向があるためか、日本の4枚・5枚切り食パンが入らないものもあります。
例えば、トースター界のロールスロイスとも呼ばれるDualitのトースターは、6枚切りまでとされています。
▼ポップアップトースターに入りきらなくて上の部分が焼けませんでした
おはようございます。
昨日、四角い食パンより山型の食パンの方が新しかったので買ってきたんですが、我が家のポップアップトースターに入りきらなくて上の部分が焼けませんでした。あと2日がまん(笑) pic.twitter.com/NxkjZFLIGV— miyuki (@RSR_2) January 8, 2015
また、山型パン(山食)のように食パンの正方形より大きいものは、トースターからはみ出てしまって、上手にトーストできないということもあります。
③ 途中で焼き具合を見れないタイプが多い
オーブントースターは、全面がガラスの覗き窓になっていて、焼き色の付き具合を確認することができます。
ポップアップトースターは、トースト中に中が見えず、タイマー設定が終わるまで取り出せないタイプが多いです。
トースト中にパンを落ち上げて状態を見ることができるタイプもありますが、基本的には途中で見れないものが殆どです。
▼2回やったら焦げた
この前、ポップアップトースターを買って今朝やってみた(’-’*)♪
足りないかな?と思って2回やったら焦げたけど(^_^;)次からは美味しいトースターが食べれそうです🍞
杉養蜂園のジャムがお気に入りでヨーグルトにも入れてる(*^^*) pic.twitter.com/pkaKVn6ZM3— さおりりす=S氏 (@saoriris_00) April 6, 2018
まとめ
日本では1980年代頃からオーブントースターが一気に普及しましたが、ここ最近は食パンブームの影響も関係してか、ポップアップトースターの人気がじわじわと出始めています。
ダイニングテーブルの上に1台置いておけば、家族の朝食時間がバラバラでも、各々が自分で簡単にトーストできますので、実用面でも現在の生活シーンに合っているようです。
当記事をご覧になられている方は、ポップアップ型とオーブン型のどちらが良いか悩まれている方が多いと思われますが、二者択一でなく両持ちという手もあります。
ちなみに筆者はポップアップ式だけで4台持っています。時々、使い分けしていまして、それぞれで違う焼き加減になりなすので、個性が感じられてとても楽しいです。